環境教育・ESDを専門としています。特に、地域に根差した教育、地元学等について研究を行っていました。最近は、過去の体験と現在の行動との関連を、個人のライフヒストリーから研究しています。
教育歴
環境:環境学入門、開発と環境保全、環境管理、環境教育、ESDなど
教育:教育学、社会教育、国際理解教育、理科教育など
NPO・NGO:市民活動論、NPO・NGO経営論など
サステナビリティ:持続可能な社会と平和、地域の持続可能性と共 生など
フィールドワーク:フィールドワーク入門、まちづくり論など
幼児・保育:保育内容(環境)、保育内容演習など
研究について
- 学位論文『持続可能な地域づくりに向けた開発と教育に関する研究-東北タイの農民グループを事例に-』
これまでの研究内容
- 海外・国内の環境教育・ESD
- 地域に根差した教育、地元学
- 幼児教育・保育の環境教育・ESD
- 理科教育 など
研究の基礎にあるもの
環境教育というと学校教育を思い浮かべる人が多いと思いますが、私が師事した朝岡幸彦先生(教育学者・東京農工大学教授)は社会教育の専門家であることから、成人、かつ地域における環境教育が研究の基礎にあります。そして、パウロ・フレイレ研究の第一人者でもある亡き里見実先生(教育学者・國學院大学名誉教授)の教育思想には、とても影響を受けています。保育・幼児教育に携わることになった時には、まさか里見先生も晩年にレッジョ・エミリアに取り組んでいたことには驚きました。
なぜ、パウロ・フレイレやレッジョ・エミリアについて執筆されている里見先生に共感するのか。それは、里見先生が紡ぐ抑圧された人々の闘う姿に、人がどうあるべきか、社会を変革する主体としての希望が見出せるからかもしれません。そしてこれらは、人々がどのように人生を歩んできたのか、過去の人生を振り返るライフヒストリー研究にも繋がっているような気がします。
研究の基礎となる著作としては、地域に根差した教育のあり方として東井義男氏の『村を育てる学力』や吉本哲郎氏の「地元学」を始め、里見先生のパウロ・フレイレ関連の御著書・論文等があげられます。